“検査で入院していらした高齢の男性が、がん告知を受け、手術が不能で、治療の効果は期待できないことを説明されて間もない様子で、ご家族に電話をしていま
した。恐らく、奥さんか娘さんと思われる方と話していたようですが、充分に説明しきれずに電話を切り、その場にいた私に話しかけてきました。
先生から説明を受けたメモを見ながら、今、どんな状況にあるのかを、ご自身が確認するかのように話してくれました。治る見込みがないのに、入院して治療す るのはいやだ、ぽっくり死にてぇ、家に帰りてぇ、そんなことを言ってました。こんな時に、気の利いた言葉をかけてあげられたらいいのに、私は、そうです ね、そうですね、と頷くぐらいしかできませんでした。
治ることを信じて、治療を頑張りましょう!とか、長生きしましょうよ!なんて、とても言えない。あのご老人は、これまで充分過ぎるほど頑張って生きてきたように見えました。どうか、これからの日々が穏やかでありますように。”
- Takehisa Honda Diary - 闘病の記事一覧 10件目~
先生から説明を受けたメモを見ながら、今、どんな状況にあるのかを、ご自身が確認するかのように話してくれました。治る見込みがないのに、入院して治療す るのはいやだ、ぽっくり死にてぇ、家に帰りてぇ、そんなことを言ってました。こんな時に、気の利いた言葉をかけてあげられたらいいのに、私は、そうです ね、そうですね、と頷くぐらいしかできませんでした。
治ることを信じて、治療を頑張りましょう!とか、長生きしましょうよ!なんて、とても言えない。あのご老人は、これまで充分過ぎるほど頑張って生きてきたように見えました。どうか、これからの日々が穏やかでありますように。”
- Takehisa Honda Diary - 闘病の記事一覧 10件目~