“この病気になって4年目。入院すると色々な患者さんと出会います。余命わずかと宣告され、辛い治療をするか、残された時間を有意義に過ごすか選択するよう
に担当医に言われ、迷った結果、治癒の可能性は低いけれど、抗がん剤治療に掛けている方がいます。辛そうです。少しでも効果があることを祈っています。
その方は、担当医に、治療するにしても、相当辛いだろうから、家族と一緒に温泉でも行って、楽しい時間を過ごせばいいじゃないか?と薦められたりもしたよ うですが、結局、治療を選んだそうです。まさか、自分が、こんなことになるとは思っていなかったし、これまでの人生で、ここまで強烈な選択を迫られたこと もなく、順調に過ごしてきたから、本当に困った…と言っていました。
がんの早期発見や検診、予防について、現在、様々なところで取り上げられています。とても重要なことだと思います。でも、私は、それと同じぐらい、「が ん」と診断されたら、どんなふうに生きたらいいのかを想定したり、考えたりすることも大切だと思います。つまり、折りに触れて、「死」について家族や周囲 のひとと語り合う必要があるんじゃないかな?と思っています。語り合うことで、自分の考えも、見えてくるような気がします。
でも、今、私が強く願っているのは、目の前にいる、辛い治療を選択した患者さんが、よくなることです。単に、抗がん剤治療がよくないと言っているのではありません。自分の選択は間違いはなかったと思える人生を歩んで欲しいし、自分も、そうしたいと思っています。”
- Takehisa Honda Diary - 闘病の記事一覧 10件目~
その方は、担当医に、治療するにしても、相当辛いだろうから、家族と一緒に温泉でも行って、楽しい時間を過ごせばいいじゃないか?と薦められたりもしたよ うですが、結局、治療を選んだそうです。まさか、自分が、こんなことになるとは思っていなかったし、これまでの人生で、ここまで強烈な選択を迫られたこと もなく、順調に過ごしてきたから、本当に困った…と言っていました。
がんの早期発見や検診、予防について、現在、様々なところで取り上げられています。とても重要なことだと思います。でも、私は、それと同じぐらい、「が ん」と診断されたら、どんなふうに生きたらいいのかを想定したり、考えたりすることも大切だと思います。つまり、折りに触れて、「死」について家族や周囲 のひとと語り合う必要があるんじゃないかな?と思っています。語り合うことで、自分の考えも、見えてくるような気がします。
でも、今、私が強く願っているのは、目の前にいる、辛い治療を選択した患者さんが、よくなることです。単に、抗がん剤治療がよくないと言っているのではありません。自分の選択は間違いはなかったと思える人生を歩んで欲しいし、自分も、そうしたいと思っています。”
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