[ニューヨーク/ストックホルム 3日 ロイター] スウェーデンのカロリンスカ研究所は3日、今年のノーベル医学生理学賞を免疫に関する重要発見をした3氏に授与すると発表した。このうち、米ロックフェラー大学のラルフ・スタインマン教授が既に死亡していることが直後に判明したが、ノーベル財団は同教授の受賞を取り消さない決定を下した。
受賞したのはスタインマン氏のほか、米スクリプス研究所のブルース・ボイトラー教授と仏ストラスブール大学のジュール・ホフマン教授。
スタインマン氏は4年前から膵臓(すいぞう)がんを患っており、先月30日に68歳で亡くなったが、死去の事実は3日の発表から数時間後にノーベル委員会に知らされた。
娘のアレクシスさんは、スタインマン氏が1週間前に入院した際、ノーベル賞について話したところ、同氏は「それまでに持ちこたえないと。死んでしまったら、賞はもらえないから」と、冗談めかして語っていたという。
また、スタインマン氏が勤務していたロックフェラー大の研究所で責任者を務めるサラ・シュレシンジャー氏は、「彼は受賞通知を心待ちにしていた」と語り、受賞直前の死去を悔やんだ。
”- ノーベル医学生理学賞は死去の米大教授にも、授与取り消さず | Reuters