“<5月10日>(火)
○今朝の「くにまるジャパン」で、浜岡原発の停止受け入れについてお話したときに、「九電力体制見直しの議論をするときに、松永安左エ衛門について触れていない議論は本物ではない」、「でも、今までのところ日経の『春秋』欄くらいでしか見かけたことがない」と(偉そうに)、申し上げました。そしたらすぐにリスナーの方からメールが来て、「今朝の産経抄に出てますよ」と教えていただきました。気づいておりませんでした。感謝申し上げます。
○九電力体制と松永が果たした役割については、当欄の4月12〜13日に少しだけ書きました。(いずれそのうち、本誌でも取り上げたいと思っております)。 今回、中部電力が官邸からの浜岡原発停止要請を受け入れたことは、とうとう松永の理想が終焉したのかな、と感じています。電力のようなインフラビジネス は、政府によるコントロールを受けなければならない。だからこそ民間活力が大切であり、そうでないと公益を満たせないというのが松永イズムだったのですけ れども。
○その松永のアイデアに基づいて、GHQポツダム政令が発せられ、9つの電力会社が発足したのは1951年5月のことでした。今月はちょうど60周年に当 たります。本当なら今頃、記念行事をしていても不思議ではない。ただしこの60年間にはいろんなことがあり、九電力体制は変質を遂げてきた。昨今では、 「役所よりも役所のような会社」などと言われたりもする。どこかで道を誤ったのであろう。そして「3/11」以降は、「民間企業による原子力開発」という 路線に限界が見え始めた。いろんな意味で見直しは避けられないのだろう。
○だからこそ、歴史観のある議論が必要なのだと思います。「ソフトエネルギーパス」と「スマートグリッド」で問題が解決するなんてのは、お手軽過ぎるじゃありませんか。”
- かんべえの不規則発言 (via fmfy)
○今朝の「くにまるジャパン」で、浜岡原発の停止受け入れについてお話したときに、「九電力体制見直しの議論をするときに、松永安左エ衛門について触れていない議論は本物ではない」、「でも、今までのところ日経の『春秋』欄くらいでしか見かけたことがない」と(偉そうに)、申し上げました。そしたらすぐにリスナーの方からメールが来て、「今朝の産経抄に出てますよ」と教えていただきました。気づいておりませんでした。感謝申し上げます。
○九電力体制と松永が果たした役割については、当欄の4月12〜13日に少しだけ書きました。(いずれそのうち、本誌でも取り上げたいと思っております)。 今回、中部電力が官邸からの浜岡原発停止要請を受け入れたことは、とうとう松永の理想が終焉したのかな、と感じています。電力のようなインフラビジネス は、政府によるコントロールを受けなければならない。だからこそ民間活力が大切であり、そうでないと公益を満たせないというのが松永イズムだったのですけ れども。
○その松永のアイデアに基づいて、GHQポツダム政令が発せられ、9つの電力会社が発足したのは1951年5月のことでした。今月はちょうど60周年に当 たります。本当なら今頃、記念行事をしていても不思議ではない。ただしこの60年間にはいろんなことがあり、九電力体制は変質を遂げてきた。昨今では、 「役所よりも役所のような会社」などと言われたりもする。どこかで道を誤ったのであろう。そして「3/11」以降は、「民間企業による原子力開発」という 路線に限界が見え始めた。いろんな意味で見直しは避けられないのだろう。
○だからこそ、歴史観のある議論が必要なのだと思います。「ソフトエネルギーパス」と「スマートグリッド」で問題が解決するなんてのは、お手軽過ぎるじゃありませんか。”
- かんべえの不規則発言 (via fmfy)