原作者の柴田ヨクサル氏と女流プロ棋士が対決! 『ハチワンダイバーWii&DS』発売記念イベント - ファミ通.com
▲「マンガはテンポが大事」と語る柴田氏(いちばん左)。ゲーム版でもそのテンポが見られること語り、「遊んでいる人はテンポにつられてゲームに引き込まれていくんじゃないでしょうか」と語った。
柴田氏は『ハチワンダイバー』というマンガを描き始めたそもそものいきさつを紹介。同氏はみずからを“将棋脳”と呼ぶほどの熱心な将棋ファンとのことで、マンガ家としてデビューしたときから将棋をテーマにした作品を描きたかったのだという。しかし、当時はまだ「将棋をわからない人に伝える実力がなかった」ため断念していたそうだ。それから10年ほどマンガ家としてのキャリアを積み「知らない人に向けて描ける」という自信を獲得。晴れて、『ハチワンダイバー』で念願の将棋マンガを世に贈り出すことができたというわけだ。
監修の鈴木氏は、柴田氏の将棋に対する情熱を見て監修を引き受けたという。監修をやっていく中でもっとも苦労するのは、打った手順を示す“棋譜”の作成で、毎回「一手目からキャラのイメージを湧かせて、自分対自分で打っています」とかなり地道な作業の模様。いちばん作成に苦労した棋譜は“ニこ神”と主人公“菅田健太郎”の対局で、そのときは柴田氏から絶版になった棋譜の本を差し出されたこともあったという。