“ 愛する故郷が「警戒区域」に―。政府の発表を受け、福島から川崎市中原区のとどろきアリーナに避難している人たちは、「悔しいし、憤りでいっぱい」「より絶望的になった」と悲痛な声を上げた。
20キロ圏の線上にあたる南相馬市小高区出身の主婦梶田エミ子さん（39）は「『あなたたちはもう帰れない』と引導を渡された気分。これまでもうわさなどで流れていたし、うすうす感じてはいたが、発表されたときは涙が出た」と率直な心情を口にした。
「発表も突然過ぎる。立ち入り禁止の２、３日前にしてくれたら、家財道具や思い出のものなどを取りに行けたはずなのに」とため息交じり。「そもそも、立 ち入り禁止にする前にまず一時帰宅をさせるべき。順番が逆だと思う。戻るのにだって、道路代がかなりかかる。そういう配慮が国は全くできていない」と批判 の矛先を政府に向ける。
子ども２人は今月から避難所近くの小中学校に通い始めた。「東電には当然、怒りがある。家は残っているのに、知らない土地で暮らさなきゃいけない、そのむなしさが分かりますか。子どもたちも不安な思いを抱えず普通に生きていけたはずなのに」と憤りは尽きない。
一方「もともと３キロ圏内なので帰れないのは分かっていたが、より絶望的になった」と落胆を隠せないのは、双葉町出身の主婦坂本千賀子さん（36）。
「20キロ、30キロ圏内の話は出てくるが、本当に原発に近い所の情報が出てこない。双葉町の放射線数値は言わない。そもそも測っているのか測っていないのか、測っているならなぜ発表しないのか」と不信感を募らせていた。”
- 原発事故、警戒区域設定で川崎に避難の被災者から「悔しい」「引導渡された気分」/神奈川：ローカルニュース : ニュース : カナロコ — 神奈川新聞社
20キロ圏の線上にあたる南相馬市小高区出身の主婦梶田エミ子さん（39）は「『あなたたちはもう帰れない』と引導を渡された気分。これまでもうわさなどで流れていたし、うすうす感じてはいたが、発表されたときは涙が出た」と率直な心情を口にした。
「発表も突然過ぎる。立ち入り禁止の２、３日前にしてくれたら、家財道具や思い出のものなどを取りに行けたはずなのに」とため息交じり。「そもそも、立 ち入り禁止にする前にまず一時帰宅をさせるべき。順番が逆だと思う。戻るのにだって、道路代がかなりかかる。そういう配慮が国は全くできていない」と批判 の矛先を政府に向ける。
子ども２人は今月から避難所近くの小中学校に通い始めた。「東電には当然、怒りがある。家は残っているのに、知らない土地で暮らさなきゃいけない、そのむなしさが分かりますか。子どもたちも不安な思いを抱えず普通に生きていけたはずなのに」と憤りは尽きない。
一方「もともと３キロ圏内なので帰れないのは分かっていたが、より絶望的になった」と落胆を隠せないのは、双葉町出身の主婦坂本千賀子さん（36）。
「20キロ、30キロ圏内の話は出てくるが、本当に原発に近い所の情報が出てこない。双葉町の放射線数値は言わない。そもそも測っているのか測っていないのか、測っているならなぜ発表しないのか」と不信感を募らせていた。”
- 原発事故、警戒区域設定で川崎に避難の被災者から「悔しい」「引導渡された気分」/神奈川：ローカルニュース : ニュース : カナロコ — 神奈川新聞社