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- asahi.com:米空母GW、きょう帰港 横須賀-マイタウン神奈川
米海軍第7艦隊は19日、原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が20日に横須賀基地に帰港すると発表した。福島第一原発の事故による放射能汚
染の影響を回避するため、1カ月にわたり四国・九州の沖合を航海していたが、米海軍は事態が沈静化しつつあると判断し、帰港を決めた。
GWは先月21日に出港。米本土の技術者や艦船修理廠(SRF)の日本人従業員らを乗せて洋上で定期メンテナンスを実施。部品調達や要員交代で2度、長崎県佐世保市に寄港した。
米国務省は14日発表の渡航情報で「福島原発の状況は、かなりの量の放射能放出を検出していた3月16日時点と比べると劇的に異なってい
る」と指摘し、根拠として原子炉の冷却作業が成功していることなどを挙げた。米海軍も同様の認識に基づき、帰港を決めたという。横須賀基地に戻った上で、
低レベル放射性廃棄物の搬出と米国内への移送を含めたメンテナンスを終わらせる予定だ。
GWの動向をめぐっては、佐世保基地の準母港化など様々な臆測を呼んだ。これを意識してこの日の米海軍の発表文は、佐世保に寄港する間も
「横須賀の母港に戻したいと強い希望と意思をずっと持ち続けていた」と振り返り、原子力空母が日本国内で唯一接岸できる横須賀基地の重要性をにじませた。
横須賀市には外務省を通じて連絡があった。吉田雄人市長はコメントで、米軍による救援活動「トモダチ作戦」について「市民を代表して、深
甚たる感謝の意と敬意を表します」と前置きし、GW入港は「米大使館からの書簡で民生用原子力施設と比較した安全性について説明を受けた」と問題にしない
姿勢を改めて示した。
(川上裕央)
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