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- TSUYOSHI TAKASHIRO -BLOG-|honeyee.com Web Magazine (via 60rpm)
ここ数年の自著に何度も記したが、失われた二十年の日本の問題は「速度」にあると思っている。
「速度」を早めるのは、決定する意思=責任の所在であり、
これが、政治家にも官僚にも企業にもマスメディアにも、どこにもないこと、もしくは曖昧にすることが、
いまの日本の見えないシステムの最大の問題なんだろう。
だから、多くの人は「一体、僕らは誰に話しているだろうか?」というやり場のない虚無感に襲われる。
2001年911米国同時多発テロとの決定的違いはここにある。
ここ数週間、僕と内外の友人たちは、アメリカの新薬「CBLB502」を、どうにか早急に認可検討するように、厚生労働省に働きかけた。
このバッファローのクリーブランド・バイオラボが開発した「CBLB502」は、放射能対策薬と呼ばれ、
核兵器や原子力発電所の事故を想定し、米国食品医薬品局の認可待ちであり、
致死レベルの放射能の中で80%以上の生存率を誇る未発表の新薬である。
現在、一般に売るためにアメリカでは三段階中二段目の治験段階だが、
急遽米軍は必要性に応じ、効用が確認出来た段階で早々に導入したばかりだ。
一方、日本の厚生労働省の回答は、早期検討どころか、返答すらもいつまでたってものらりくらりの挙げ句、5年から8年後に認可が通常というもので、
まあ、どんな状況でも相変わらずの日本の失われた「速度」の間は、
当分、自身のネットワークを駆使して自分で情報を集め決断し、自分のことは自分で出来る限りするしかない状況は続く、という知らせなのだろう。
世界の速度は日々速まって、日本の速度は日々鈍化していると痛切に感じるばかり。
個人的には、あらゆるペースアップに努めたい。
それが、僕に出来る事だから。
そして時代は、また大きく揺れる事だろう。
”- TSUYOSHI TAKASHIRO -BLOG-|honeyee.com Web Magazine (via 60rpm)