“
- 電網辻々噺: 占い (via writerman-js)
俺も渋谷だかどっかで「手相の勉強をしてるんですけど」と声をかけられた。
田舎もんだった当時の俺は、宗教の勧誘だってぜんぜん知らなくって……。
メチャメチャテンション上がっちゃったんだorz。
「手相? ほう、手相ですか!」って、そりゃもう相手が引いて
「え、ええ」とか言う勢いで食いついて。
「手相ですか。路上で勉強されるなんて行動力ありますねぇ」
と本気で感心したのに相手は「ええ」と生返事。
ちょっといきおいありすぎたかな、と反省して
「ところで流派はどちらの方で?」て聞いてみたんだけど、
「りゅ、りゅうは?」ってまるで解ってないっぽかったんだ。
で、俺はまたそこで勘違い。きっと本か何かで読んで、
やってみようと思ったんだろうと思って。
「あー、私はね、透派なんけれど、貴方は独学? だとすると西洋流だと思うんですが」
「ああ……たぶん、そう、なんだと……」あいて、めっちゃしどろもどろ。
「いや、独学で路上にいきなり勉強なんてなかなかできませんよ、ホントに」
俺、相変わらず空気を読まずべたぼめ。
でもまあ関心はしたけれど、流派もわからずにやってるって事は、
かなり素人なんだと気づいてさ。
そういう人が他人の相を見るってのは、正直いただけないわけで。
「しかし、貴方はまだまだ勉強が足りてないようですね。
なんでしたら、私の師匠を紹介しますよ。
辻占いも昔はかなりやっていたようですから、
きっといいアドヴァイスをくれると思いますよ」と言って、
連絡先を教えようとしたら、「すいませんでした…」って、
走るように逃げちゃったんだ。
もうその時は「やべぇ、俺、宗教って思われたんじゃないかな……」ってガチで凹んだ。
”- 電網辻々噺: 占い (via writerman-js)