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- 使用済み燃料の輸送用キャスクとは? (via hikol)
<Q> 使用済み燃料の輸送用キャスクとはどんなものですか。
<A>
使用済み燃料の輸送用キャスクとは22~300トンの重量を持つ容器で、おもに鋼鉄と鉛で作られています。使用済みの燃料集合体はこのキャスクに入れて輸送されます。これらのキャスクは、次の事故条件に耐えられるように設計され試験されているのです。
- 30フィート(約9m)の高さから、弾力性のない平面上に落としても、キャスクに大きな損傷をきたさない。
- 6インチ(約15cm)の直径で8インチ(約20cm)の長さの立てた鉄棒の上に40インチ(約102cm)の高さからキャスクを落としても、大きな損傷をきたさない。
- 802゜Cの火炎に30分間さらした後でも強制冷却を必要としない。
- 3フィート(約91cm)の深さまで、キャスクを完全に水の中に8時間以上つけていても、キャスクの中に水が入ってこない。
使用済み燃料の輸送用キャスクは、人間が作った輸送容器の中でも最も注意深く造られた輸送用容器といえましょう。これらのキャスクは次のような装置を備えています。
- 非常に強じんな鋼鉄製の内張り(0.75~1.5インチ=2~4cmの厚さ)。
- 1.25~4.5インチ(約3~12cm)の厚さの鋼鉄板でカバーされた、8~12インチ(約20~30cm)の鉛またはウランのしゃへい材。
- 燃料の放射能によって発生する熱を除去するため、鋼鉄製シリンダーの外に溶接された幅射、対流冷却フィン。
- 衝突事故による損傷を最小限に食い止めるためと、フィンのついた側面を守るため、外部シリンダーの両端に設けられた巨大なフランジ。
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