" 　宇宙航空研究開発機構は１３日、昨年１２月に金星の周回軌道への投入に失敗した探査機「あかつき」が、予定外の軌道で太陽に接近したために、機体の一部が制限温度を超えて過熱したと文部科学省の宇宙開発委員会に..."

　宇宙航空研究開発機構は１３日、昨年１２月に金星の周回軌道への投入に失敗した探査機「あかつき」が、予定外の軌道で太陽に接近したために、機体の一部が制限温度を超えて過熱したと文部科学省の宇宙開発委員会に報告した。

　４月１７日には太陽に最接近してさらに過熱するため、宇宙機構は姿勢を変更するなど運用を工夫するという。

　過熱したのはエンジンの燃料を調整する弁。宇宙機構は２０１６～１７年に金星軌道投入への再挑戦を目指して、地上での試験を続けているが、軌道投入に不可欠なエンジンの弁が壊れれば、目標達成に支障が出る恐れがある。

　あかつきは昨年５月に打ち上げられ、太陽の周りを回って金星に接近。１２月に金星軌道に入る計画だったが、接近中に突然姿勢が乱れて軌道をそれ、金星付近を通過してしまった。