"トヨタ自動車と米マイクロソフト（ＭＳ）は５日、自動車のＩＴ化を軸に提携することを明らかにした。米国時間の６日（日本時間７日朝）に豊田章男・ トヨタ社長とスティーブ・バルマーＭＳ最高経営責任者（ＣＥＯ）が..."

トヨタ自動車と米マイクロソフト（ＭＳ）は５日、自動車のＩＴ化を軸に提携することを明らかにした。米国時間の６日（日本時間７日朝）に豊田章男・ トヨタ社長とスティーブ・バルマーＭＳ最高経営責任者（ＣＥＯ）が記者会見し公表する。インターネットを活用して車内で情報をやりとりできるシステムや、 車載蓄電池とＩＴを駆使して効率的な電力使用を可能にするための関連技術を共同開発することなどが、提携の対象となりそうだ。

　トヨタはプラグインハイブリッド車（ＰＨＶ）を使ったスマートグリッド（次世代送電網）の実証実験などを実施。自動車のバッテリーを有効活用して二酸化炭素（ＣＯ２）の排出量を減らす試みも行っており、こうした分野での共同開発などが検討されるとみられる。

　一方、ＭＳはすでに車内情報システムで米フォード・モーターと提携して、カーナビゲーションシステムなどを活用して音楽をダウンロードしたり、携 帯電話を操作できるサービスなどを行っており、トヨタとも共同開発するとみられる。米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）も昨年、米ネット検索最大手グーグルと 車載システムの共同開発に乗り出すなど、自動車メーカーとＩＴ大手の協業が進んでおり、新分野での業界標準の奪い合いになるとの見方も出ている。【米川直 己】