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- asahi.com:金町浄水場 水道水から放射性物質-マイタウン東京
旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所の事故のあと、ヨウ素131の入った牛乳を飲んで甲状腺がんになる旧ソ連の子どもが増え、現在は約6千人と報
告されている。この結果をもとに、甲状腺がんを発症させないヨウ素131の指標値について国内外の研究者が議論を重ねた。その結果を踏まえ、安全を旨とし
て、「この量なら乳児が1年間取り続けても大丈夫」と厳しく設定された数値が国の指標値になっている。
今回検出された濃度の水を子どもが1年間飲み続けた場合でも安全だ。しかし、チェルノブイリ事故では、自然状態で年間100万人に1人と
いわれる甲状腺がんの患者が1万人に1人程度に増える地域が認められた。このことを考えれば、小学生以下、特に5歳以下の乳幼児と妊婦は飲むのを避けたほ
うがよいと言える。
一方で、大人は水道水を飲み続けても安全だ。チェルノブイリ事故でも、大人は甲状腺がんを発症していない。手洗いも入浴・シャワーも全く問題ない。皮膚から吸収される放射線量は食品を介した摂取量に比べてはるかに低い。
チェルノブイリ事故は、国民に信頼されるリーダーが正確な情報を開示し、的確な対策を指示することの大切さを教訓として残した。今回の原発事故では、政府高官が「直ちに健康に影響が出るレベルではない」と繰り返すばかりで、理由を説明しないのは残念だ。
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