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- エアコン設計にみる昭和的発想 - Chikirinの日記 (via yellowblog)
デロンギのオーブンにはレンジ機能はついてないし、ティファールのポットに保温機能がありません。だから売れているんです。これらは、時には「機能てんこ盛り」の日本製品より高く売れます。消費者が「機能が少ないシンプル商品という付加価値」を認めているからです。
欧州メーカーでは、そういったことを理解する世代が商品企画の決定権をもっているのでしょう。だからそういう商品が日の目を見るんです。
一方の日本のメーカーでは、まだまだ「昭和的価値観のおじさん」が最終的な意思決定をしています。だから「分解おそうじ簡単シンプルエアコン」ではなく、「超複雑マシン・おそうじロボ付きエアコン」の開発、に向かいます。
「消費者が求める機能は、すべて自社で搭載しろ!」という「お客様の声に耳を傾けた開発」が行われた結果なのでしょう。
また、昭和的発想には「自社の仕事は、得意分野や付加価値の高いプロセスに特化すればいい。」という業界分業の考えもありません。なんでもかんでも自社内に取り込みたがります。
「メンテは専門の外部業者がやればいい。そうしやすい商品を開発するのが本当の顧客目線であり、メーカーの仕事である。」という発想はありません。
むしろ「クリーニング機能も、自社内で商品に組み込むことこそ物作り大国の矜持だ!」とか思ってるのかも。昭和の人は「総合○○企業」が一番エライと思っているんですが、それと同じです。
あほちゃうか、です。
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