“ 昨日の小出裕章氏の2つのインタビューが面白いです。
スリリングであり、エキサイティングです。
福島原発は人類が未知のゾーンに突入した、と。
1 スリーマイルも、チェルノブイリも、事故を起こしたのは1つの原発だけ。福島では、同時に3基の原子炉が事故を起こした。これだけですでに前人未到の事故。(日本はよくやった!! ギネスブックもの)
2 そこに、今度は、ついにチャイナ・シンドロームが現実になりつつある。
小出氏は専門家なので、そこはハリウッド映画に言及はしませんが、内容はそのままです。あんパンのあんこが格納容器を突き抜けた、と。格納容器の下のコンクリートの上にあるのだろう。そのあとは、コンクリートを突き抜けて、地下に潜っていく。
http://hiroakikoide.wordpress.com/
東電の発表では、あんこ(溶解した核燃料)はまだ格納容器の底にたまっていると見なしている段階です。それゆえに、格納容器を水棺しよう、と。
小出氏によれば、あんこは格納容器を突き抜けているので、水棺はもうまったく無駄。
というわけで、今、小出氏が福島第1原発の現場監督になれば、処置の方法がガラリと変わるでしょう。
無駄な指示によって動かねばならない現場の作業員。
インパール作戦、いま一度、です。
小出氏によれば、作業の行程表が、現場の人間ではなく、東京本社の人間によって作成されるからこうなるのだろう、ということです。現場の人間が行程表を作るべきだ、と。
で、格納容器の水棺がダメならどうするか?
原子炉建屋ごと、水棺するしかない、と。
「チェルノブイリで行われた冷温停止による水棺は、福島ではもうできない。冷温水棺は、格納容器が壊れていないことを前提とする。福島1号機は、もう格 納容器の底に穴があいて、核燃料は下に漏れてしまったのだから、格納容器を水棺することにはまったく意味がなくなった。」
「それから、放射能の放出をなんとしても食い止めること。
今後、建屋の地下にたまっている汚染水は地下に潜っていき、海に流れる。海は放射能に汚染されていく。日本は漁業が盛んな国なのに、東北の漁業はどうなるのでしょうか。心配です。」
以上のような小出氏の現状分析を聞いていると、テレビやラジオで流れている日常生活の風景が、何か、異世界の出来事のように感じられます。
まだ世間の皆さんは、福島原発事故の深刻さに気がついていないのか。それとも、見たくないのか。
「終わったことにする」という当局のプロパガンダがしっかりと機能しているのか。
福島原発の怖さは、事故がまだ終わっていないこと。
そして、核燃料の総量が、チェルノブイリ事故よりも多いこと。
今はまだ チェルノブイリ>福島 だとしても、これが逆転するのは、時間の問題であることです。
なぜなら、人類にとって未知のゾーンに入ったために、アメリカ、ロシアの原発関係者にして、現実に起きるであろうチャイナ・シンドロームへの対処の体験がない、と。
(もしかしたら、彼らにも体験があるかもしれません。隠しているだけかも。たとえばアメリカのハンフォード。)
原子炉建屋の地下を突破して、地球の地面のなかに潜っていった核燃料をどう処理するのか?
福島は、今や、人類史上未体験の史上最大の実験の遂行中、となりました。”
- Study of History (via nakano)
スリリングであり、エキサイティングです。
福島原発は人類が未知のゾーンに突入した、と。
1 スリーマイルも、チェルノブイリも、事故を起こしたのは1つの原発だけ。福島では、同時に3基の原子炉が事故を起こした。これだけですでに前人未到の事故。(日本はよくやった!! ギネスブックもの)
2 そこに、今度は、ついにチャイナ・シンドロームが現実になりつつある。
小出氏は専門家なので、そこはハリウッド映画に言及はしませんが、内容はそのままです。あんパンのあんこが格納容器を突き抜けた、と。格納容器の下のコンクリートの上にあるのだろう。そのあとは、コンクリートを突き抜けて、地下に潜っていく。
http://hiroakikoide.wordpress.com/
東電の発表では、あんこ(溶解した核燃料)はまだ格納容器の底にたまっていると見なしている段階です。それゆえに、格納容器を水棺しよう、と。
小出氏によれば、あんこは格納容器を突き抜けているので、水棺はもうまったく無駄。
というわけで、今、小出氏が福島第1原発の現場監督になれば、処置の方法がガラリと変わるでしょう。
無駄な指示によって動かねばならない現場の作業員。
インパール作戦、いま一度、です。
小出氏によれば、作業の行程表が、現場の人間ではなく、東京本社の人間によって作成されるからこうなるのだろう、ということです。現場の人間が行程表を作るべきだ、と。
で、格納容器の水棺がダメならどうするか?
原子炉建屋ごと、水棺するしかない、と。
「チェルノブイリで行われた冷温停止による水棺は、福島ではもうできない。冷温水棺は、格納容器が壊れていないことを前提とする。福島1号機は、もう格 納容器の底に穴があいて、核燃料は下に漏れてしまったのだから、格納容器を水棺することにはまったく意味がなくなった。」
「それから、放射能の放出をなんとしても食い止めること。
今後、建屋の地下にたまっている汚染水は地下に潜っていき、海に流れる。海は放射能に汚染されていく。日本は漁業が盛んな国なのに、東北の漁業はどうなるのでしょうか。心配です。」
以上のような小出氏の現状分析を聞いていると、テレビやラジオで流れている日常生活の風景が、何か、異世界の出来事のように感じられます。
まだ世間の皆さんは、福島原発事故の深刻さに気がついていないのか。それとも、見たくないのか。
「終わったことにする」という当局のプロパガンダがしっかりと機能しているのか。
福島原発の怖さは、事故がまだ終わっていないこと。
そして、核燃料の総量が、チェルノブイリ事故よりも多いこと。
今はまだ チェルノブイリ>福島 だとしても、これが逆転するのは、時間の問題であることです。
なぜなら、人類にとって未知のゾーンに入ったために、アメリカ、ロシアの原発関係者にして、現実に起きるであろうチャイナ・シンドロームへの対処の体験がない、と。
(もしかしたら、彼らにも体験があるかもしれません。隠しているだけかも。たとえばアメリカのハンフォード。)
原子炉建屋の地下を突破して、地球の地面のなかに潜っていった核燃料をどう処理するのか?
福島は、今や、人類史上未体験の史上最大の実験の遂行中、となりました。”
- Study of History (via nakano)