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- なぜ少女が湯水のように消費されるのか――男性オタク界隈における少女の消費状況について―― - シロクマの屑籠(汎適所属)
こうしたジェンダーの迂回形式は、本来、女性おたく達が「やおい」という形で過去に実現させていたものだった。なぜ、女性オタクの過去の発明が、現代の男性オタクにおいて“再発明”されたのか?
その理由は、バブル景気の頃あたりまでは、【女であること・女をやること】という女性のジェンダー・ロールの厳しさに比べれば【男であること・男をやること】という男性のジェンダー・ロールの厳しさが相対的に体感されにくかったせいだろう。それが、90年代以降、【男であること・男をやること】がしんどくなってきたがために、「やおい」に近い機能を持ったコンテンツが台頭してきたのだろう。「美少女をモノにしたい願望」が、裏を返せば「美少女をモノにしなければならない義務」でもあったという事実に疲れた男性達にとって*2、「男性が美少女をモノにする物語」「男性が男性のジェンダー・ロールを果たす物語」はお呼びではない。
”- なぜ少女が湯水のように消費されるのか――男性オタク界隈における少女の消費状況について―― - シロクマの屑籠(汎適所属)