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" 鍵の壊れた窓、多額の現金を保管する営業所に当直が1人――。東京都立川市柴崎町の「日月(にちげつ)警備保障」の立川営業所で約6億400万円が奪われた強盗傷害事件では、ずさんな警備態勢が浮き彫りになった。..."

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 鍵の壊れた窓、多額の現金を保管する営業所に当直が1人――。東京都立川市柴崎町の「日月(にちげつ)警備保障」の立川営業所で約6億400万円が奪われた強盗傷害事件では、ずさんな警備態勢が浮き彫りになった。


 立川署特捜本部の調べによると、入り口は鍵がかかっていたが、入り口近くの腰高窓(約40センチ×約50センチ)は事件前から鍵が故障しており、2人組の犯人は、そこから侵入したとみられる。

 当時、営業所で当直をしていたのは男性警備員(36)だけだった。立川営業所は2000年に開設され、多摩地区で現金などを運ぶ仕事を専門に請け負い、数人の従業員が交代で宿直や集配送をしていたという。

 首都圏に本社を置く別の警備会社は、鍵が壊れていたことについて、「信じられない。同業者から見ても6億円は大金。しかも1人で警備しているなんて、ずさんと言われても仕方がないだろう」とあきれる。

 日月警備保障では03年、現金2億数千万円を回収した現金輸送車を新宿区内の同社の駐車場に数日間置いていたところ、1億5000万円がなくなる 事件が起きた。また08年には、警備員が現金回収中に杉並区の路上に止め、無人になった現金輸送車から現金約6900万円が入ったバッグがなくなった。

 一方、犯人は人目の少ない深夜に侵入し、当直の警備員を粘着テープで目隠しするなどし、「金庫室の金を出せ」と刃物や鉄パイプのようなもので暴行を加えた。2人が「金庫室」と言っていることから、内部事情に詳しい人物の犯行の可能性もあるという。

2011年5月13日07時05分  読売新聞)


- 鍵の壊れた窓、夜間当直1人…ずさん警備態勢 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

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