米南部各州で27日、竜巻を伴う暴風雨が発生した。AP通信によると、犠牲者はアラバマ州の131人を含め、6州で少なくとも214人にのぼり、米国史上最悪規模の被害となった。
また、嵐の影響で同州のブラウンズフェリー原発が一時、外部電源を失い、自動停止した。バックアップ用のディーゼル発電機が作動し、原子炉に影響はなかった。
アラバマ、アーカンソー、テネシー各州で知事が非常事態を宣言。多くの家屋が倒壊したほか、送電線が切れるなどして広範囲の世帯が停電に陥り、各所で州兵が動員された。(ニューヨーク=田中光)