“これまで多くの研究者の間では、アルツハイマー病はＡβという蛋白質が二つ以上重なり合った状態であるＡβ重合体が脳内に蓄積することで発症すると考えられていたが、直接的に証明されていなかった。
松原准教授ら研究グループは、４２個のアミノ酸を人工合成したペプチドからＡβ重合体を切り出して、Ａβ重合体のみに作用する抗体を開発。
研究グループは、記憶障害を発生させる前のアルツハイマー病モデルのマウスにこの開発抗体を投与。すると細胞内外のＡβ重合体の蓄積が予防され、記憶障害も認められず、記憶は同年齢の健常なマウスと同等に保たれた。
また、記憶障害が発生したマウスへ抗体を投与した結果、記憶の回復が認められた。 この実験でＡβ重合体が発症原因であると特定。アルツハイマー病の脳内では、Ａβ重合体が細胞外から細胞内に取り込まれ蓄積することが、神経細胞変性進行に関わることを明らかにした。
「あくまでマウスの段階。人に使えるかどうか検証が必要」と松原准教授。今回開発した抗体は特許申請中で、別の抗体とともに製薬会社が臨床治験に向け開発を進めている。”
- アルツハイマー治療の抗体開発／弘大 by 陸奥新報
松原准教授ら研究グループは、４２個のアミノ酸を人工合成したペプチドからＡβ重合体を切り出して、Ａβ重合体のみに作用する抗体を開発。
研究グループは、記憶障害を発生させる前のアルツハイマー病モデルのマウスにこの開発抗体を投与。すると細胞内外のＡβ重合体の蓄積が予防され、記憶障害も認められず、記憶は同年齢の健常なマウスと同等に保たれた。
また、記憶障害が発生したマウスへ抗体を投与した結果、記憶の回復が認められた。 この実験でＡβ重合体が発症原因であると特定。アルツハイマー病の脳内では、Ａβ重合体が細胞外から細胞内に取り込まれ蓄積することが、神経細胞変性進行に関わることを明らかにした。
「あくまでマウスの段階。人に使えるかどうか検証が必要」と松原准教授。今回開発した抗体は特許申請中で、別の抗体とともに製薬会社が臨床治験に向け開発を進めている。”
- アルツハイマー治療の抗体開発／弘大 by 陸奥新報
アミロイドβを攻撃する抗体は1999年にもアメリカの研究者によって作られ、マウスに効果ありと発表されたが、人間で治験したところ高率で脳炎を発症したので中止した、という経緯がある。今回のはその辺どう改良されてるのか興味がある。
(via raurublock)