“ 父子で出かけた河川敷のキャンプ場。
息子が川に入って流されてしまった。
流れの速い川に、抵抗できずに流されていく息子。
父親が見つけ、川沿いを並走しながら助けようとする。
そして、あることに気づき、息子に向って叫ぶ。
「おまえは、泳げるんだ!」
いま川を流されている息子は、
スイミングスクールにも通っていた水泳のできる少年だ。
しかし、驚きと恐怖で為す術を失っていたのだった。
「泳げるんだ!」と言う父の声を耳にした息子は、
我に返って、自力で岸まで泳ぎ着いた。”
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息子が川に入って流されてしまった。
流れの速い川に、抵抗できずに流されていく息子。
父親が見つけ、川沿いを並走しながら助けようとする。
そして、あることに気づき、息子に向って叫ぶ。
「おまえは、泳げるんだ!」
いま川を流されている息子は、
スイミングスクールにも通っていた水泳のできる少年だ。
しかし、驚きと恐怖で為す術を失っていたのだった。
「泳げるんだ!」と言う父の声を耳にした息子は、
我に返って、自力で岸まで泳ぎ着いた。”
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今日のダーリン - 今日のダーリン - 2011-04-24
戸板康二さんの連載エッセイ
『週刊文春』の「ちょっといい話」より
(via nnddmmii)