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"ところで俺は、ウィキペディアを読むのがかなり病的に好きだ。ジャンルは特に問わずに読むが、人文的なものならばたいていなんでも読む。あれのすばらしいところは、読んでも読んでもなお知らないものが出てくる、とい..."

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ところで俺は、ウィキペディアを読むのがかなり病的に好きだ。ジャンルは特に問わずに読むが、人文的なものならばたいていなんでも読む。あれのすばらしいところは、読んでも読んでもなお知らないものが出てくる、ということだ。しかもリンクがあるから、どこまでも流れていける。人文的なもののなかには、当然ながら社会的なことがらが含まれる。俺は確かにそうしたことに興味を持っている。

 ここに矛盾がある。結局のところ、俺はただ、人と関わることが面倒だ。自分が当事者になるのが面倒でたまらない。逃げられるものからはすべて逃げたい。ただ、そうは言っても逃げられることはない。俺の肉体はこの世界にあるからだ。この点について、俺はほとんど憎悪に近いものを感じる。肉体がある。それは生きることを望んでいる。その欲望のあまりの強さに、歯噛みしたいような思いがある。

 逃げられない、となったときに、人が生きる場所の総体としての社会との接点に仕事があった。だれもがそうするように、俺も毎日の生活のなかでいろいろなことを考える。どうでもいいことを考えているときもあるし、真剣になにかを悩んでいることもある。むかついてるときも多い(これがいちばん多い)。そして、そうしたさまざまな考えは、実のところ、自分の仕事というものに相当に規定されているのではないか、と思うのだ。



- 仕事を通じて社会に触れるしかなかった - G.A.W. (via ginzuna)

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