“ロメロ的ゾンビの飼育と訓練の行き着く先――管理されきった、襲わないゾンビこそが、現代において真に恐ろしいゾンビなのではないか。生への希求を求め、死んでいることに耐えられないが故に人間を襲うゾンビのほうが、まだ「生」や「人間」への未練が存在したからマシであったとも言えるのではないか。あるいは、その「生」の記憶もなくした「実存」のないゾンビは、もはや「人間」であろうとはしないポスト・ヒューマンとして肯定的に語られるべきなのであろうか? 自分たちの生が既にそういうものであるかもしれないと自覚しつつ、僕たちが探求しなければいけないのはこの「襲わないゾンビ」の可能性と限界である。”
- 極私的ゾンビ論(第二回): 21世紀、SF評論 (via karlmcbee)
- 極私的ゾンビ論(第二回): 21世紀、SF評論 (via karlmcbee)