“
- 東日本大震災 中国人実習生次々帰国 農家、収穫に不安も (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、「外国人研修・技能実習制度」を利用して茨城県内の農家で働いていた中国人が大量に帰国した。春白菜やキャベツの産地、同県八千代町では約300人に上り、収穫の担い手が不足。福島県から避難してきた人が穴を埋める動きも出ている。【原田啓之】
八千代町は福島第1原発から約170キロ。中国人実習生3人とキャベツやゴーヤを育ててきた女性(49)は、1号機の建屋が爆発した3月12日夕、実習生が寄宿舎のテレビでその映像を食い入るように見ているのを見かけた。「日本は大変」。来日3年目で一番日本語のできる楊浩さん(29)=湖北省出身=が不安そうに語りかけてきた。
「ここは大丈夫だから」。女性の家族が日本地図を広げて説明したが、表情が硬い。楊さんは畑に出るときマスクをつけるようになった。
結局、3人は帰国しなかったが、帰国を決意した実習生仲間から頻繁に「一緒に帰ろう」と誘いがかかる。中国に残した楊さんの妻(29)も「心配だから帰ってきて」と電話してくるという。
4月上旬。女性は楊さんに「これからも仕事できる?」と聞いてみたが、「様子を見ないと分からない」と言葉を濁された。「実習生が帰ってしまったら収穫しきれないから、畑を縮小するしかない」。ハラハラしながら3人を見守っている。
”- 東日本大震災 中国人実習生次々帰国 農家、収穫に不安も (毎日新聞) - Yahoo!ニュース