“ 徳島文理大学香川薬学部(香川県さぬき市志度)の松尾亮太講師(39)らの研究グループは、ナメクジの体重が増加すれば、脳内の神経細胞内のDNA(遺
伝子)が増え、脳も大きくなることを研究実験で証明した、と発表した。体重増加に応じたDNAの増加を確認したのは世界で初めて。研究論文は、13日付の
北米神経科学会誌オンライン版に掲載される。
松尾講師によると、ヒトのアルツハイマー病で脳内の神経細胞が死滅する直前にもDNAが増える現象がみられ、「アルツハイマー病の要因解明につながる可能性がある」と話している。
研究実験では、餌を与え続けて強制的に体重を増やした「飽食」、餌を与えない「絶食」のナメクジなどを比較。体重が10倍になると、脳の体積が3~4倍 になるデータを得た。さらに、飽食のナメクジは絶食のナメクジと比べて、神経細胞の総数に大きな変化はなかったが、DNAの増加を試薬で確認した。
動物の神経細胞でのDNAの増加は極めて珍しく、松尾さんは「ナメクジが大きくなった体を制御しようと、DNAが増えた結果、神経伝達ホルモンなどの生 成能力を4~5倍に高めたと考えられる」としている。今後、研究チームはDNAが増える因子の解明の研究に着手する予定。”
- 太ると脳がビッグに/徳島文理大講師ら論文発表 | 香川のニュース | 四国新聞社
松尾講師によると、ヒトのアルツハイマー病で脳内の神経細胞が死滅する直前にもDNAが増える現象がみられ、「アルツハイマー病の要因解明につながる可能性がある」と話している。
研究実験では、餌を与え続けて強制的に体重を増やした「飽食」、餌を与えない「絶食」のナメクジなどを比較。体重が10倍になると、脳の体積が3~4倍 になるデータを得た。さらに、飽食のナメクジは絶食のナメクジと比べて、神経細胞の総数に大きな変化はなかったが、DNAの増加を試薬で確認した。
動物の神経細胞でのDNAの増加は極めて珍しく、松尾さんは「ナメクジが大きくなった体を制御しようと、DNAが増えた結果、神経伝達ホルモンなどの生 成能力を4~5倍に高めたと考えられる」としている。今後、研究チームはDNAが増える因子の解明の研究に着手する予定。”
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