佐世保港に入港した米原子力空母ジョージ・ワシントン=12日午前8時半ごろ、長崎県佐世保市
米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)配備の原子力空母ジョージ・ワシントン(GW、乗組員約3300人)が12日午前7時半ごろ、長崎県佐世保市の佐世保港に入港した。外務省を通じ市に入った連絡によると、寄港の目的は乗組員の休養、補給などで14日午後4時ごろに出港予定。
GWは3月21日、定期整備を急きょ打ち切って横須賀を出港。福島第1原発事故を受けた回避行動とみられ、今月5日に佐世保に初入港、6日朝出港したばかりだった。1968年のエンタープライズ以降、原子力空母の寄港は13回目で、同一空母が短期間に2度寄港するのは極めて異例。
在日米軍を監視する市民団体リムピースの篠崎正人編集委員は「原発事故の影響で、横須賀が使えず、佐世保港が空母の補給拠点となっていることも考えられる」と警戒感を示した。
=2011/04/12付 西日本新聞夕刊=