放射能はDNAに傷を与えますがでも体内には修復能があるので傷を治します。直せないほどひどくなると自死する細胞もあって、極力損傷は残らないように体内能力が発揮されるのです。素晴らしいしくみです。
ヒトの遺伝子は3万とか言われますが、うちすくなくとも100個の遺伝子がDNA修復に必要なのです。つまり修復能力に何らかの欠陥を有する人々はかなり高い頻度で存在すると考えていいのです。実際重篤な病気がかなり知られています。日光にも当たれません。でも大抵の人は日光程度なら大丈夫です。しかしX線検査を多数回するとかCTスキャンを何度もするとか、その危険性はずいぶん昔から知られています。その検査が原因でがんになっても誰が証明してくれるでしょう。
しかし高い頻度とはいっても人口の中で一つ一つの遺伝子で欠陥を有するのは100人にひとりとかもっと少なく1万人にひとりかもしれません。しかし、関わる遺伝子が100もあれば、人口の1%以上はなんらかのDNA損傷欠損があってもおかしくはないでしょう。もしかしたらはるかに高い頻度であるかもしれません。
放射能ヨウ素で幼児が被爆すると甲状腺がんになるというのは、このような少数派の人々の話ではありません。「だれもが」です。今の日本の政府公報が言う話はすべて放射能修復にいっさい欠陥がない人々には当てはまるかもしれません、しかし感受性のひとには当てはまらないでしょう。
問題は、この少数派のひとびとアルコールの飲めない人たち、もしくはおそばを食べれない人たちのあいだくらいにある頻度の人々は、どうするのかです。あなたかもしれないし、わたくしかもしれません。
このようなことを知ってもは恐怖に思わないような社会教育をずっと日本はしてきました。というか今もNHK以下大新聞総出でやっている感があります。
障害者教育に熱心になっても、だれだかわからない放射能に超感受性の少数者のことを考える事をここに到ってもしないのです。自分かもしれないのに。
そのことを一番よく知っていて,指摘できる研究者が黙っているのでわたくしは怒っているのです。
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生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ : わたくしは怒っている
柳田充弘さんの福島イベントへの懸念。放射線によるDNAの修復機能を欠損している体質をもっているのはあなたかもしれないと指摘し、そのことに声をあげない研究者へ苛立ちを表明している。
(via kashino)