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"日本のハイテク中枢部品は日本でつくり、中国へ台湾へ韓国へ。これが日本の企業戦略で、畢竟するに日本の生き残りをかけての戦略だった。 円高により、この生き残りも叶わなくなった。新日鐵は特殊鋼、自動車鋼板の..."

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日本のハイテク中枢部品は日本でつくり、中国へ台湾へ韓国へ。これが日本の企業戦略で、畢竟するに日本の生き残りをかけての戦略だった。

円高により、この生き残りも叶わなくなった。新日鐵は特殊鋼、自動車鋼板の技術を中国へ提供した。トヨタは中枢エンジンを中国で生産する。ホンダも日産もこれに倣う。

電子部品各社は、ついに中国国内に工場を移設する。日本電産とロームは吉林省長春へ、同日本電産は湖北省武漢へも。村田製作所、ローム、TDKは重慶へ。これら四社にくわえてアルプス電気は四川省成都へ。TDK,村田、ロームの三社は陝西省西安へも。
 
これらはハイテクの中でも量産部品に属するものでカスタム用集積回路、コイル、コンデンサー、小型スィッチ、パソコン部品など。従来、中国沿岸部で生産してきた部品を人件費の値上がりなどの理由で内陸部へと工場移転に踏み切った。

衝撃的ニュースはリチウム電池の主力をごっそりと中国へ移転するパナソニックだ。将来のエコカーなどの中枢部品お一つ、中国が喉から手が出るほどの欲しい技術。

またレアアース出荷停止により、昭和電工など多くのレアアース原材料関連の日本企業が、ごっそりと中国へ工場移転させるように、中国内陸部への移転は、結果的に中国のハイテク取得戦略に合致する。

元凶は円高なのである。それでも円高は日本の国益と嘯くエコノミストや御用学者、経済ジャーナリストが目立つのは木を見て森を見ざる類か、或いは外国のエージェントを結果的に果たしているのか。自覚がない代理人ほどやっかりな存在はない。 

しかしたとえ、日本側がハイテクとマネジメントに優れていても、彼らの気迫、迫力、気概に勝てるのか? 懸念材料はつきない。



- レアアース原材料関連の日本企業が、ごっそりと中国へ  宮崎正弘 | 杜父魚文庫ブログ (via itokonnyaku)

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