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- 今度は私の番だね 山口・下関の全盲女性、被災地に手紙 - 毎日jp(毎日新聞)
08年5月、登校のため白杖(はくじょう)をついて横断歩道を渡っていたところを車にはねられた。全身を強く打って意識不明に。命が危ぶまれた時、特別支援学校時代の同級生で福島県会津若松市の男性(19)から1枚のMD(ミニディスク)が届いた。
「元気になることを祈ってます」。MDに録音されたメッセージを母八栄子さん(43)はベッドの横で繰り返し再生した。MDや千羽鶴は他の同級生 からも届いた。約1カ月半後、新納さんは奇跡的に意識を回復。同級生の応援グッズに「いろんな友達に支えられているんだな」と実感したという。
後遺症のため今も会話は不自由だが「いつか自分も誰かを支える存在になりたい」とリハビリに励んでいる。
震災で同級生たちが気になり、福島県の男性に音声で再生できるメールを送った。「とりあえず大丈夫」「原発の問題はあるが気持ちを切り替えて頑張 る」と返信があった。仙台市に住む男性(19)とは今月1日にようやく連絡がついた。男性の妹が震災後、ショックで1人では中学校に通えなくなったと知っ た。胸が痛んだ。
同級生の2人には「少しでもほっとした気持ちになってほしい」との思いから、手紙と九州のお菓子などを送った。
交通事故で周囲の支えの大切さを実感した新納さん。同級生だけでなく、被災地あての救援物資として新品の下着や使い捨てカイロなどの物資を下関市に預けた。「西日本にいる私たちが、被災地の人たちを全力で支えなければ」と話している。
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